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写経とは

今週からは写経の魅力についてお伝えします!

最近はコロナ禍の巣ごもり趣味や自己修練のひとつとして取り組む人が増え、お寺での写経会も行われています。
写経用紙とお手本、書道セットがあれば、自宅でも気軽に体験できます。

そもそも写経とは、その名の通りお経を書き写すこと。またはその書き写した経文のことをいいます。現代では、300字程度と端的な「般若心経(はんにゃしんぎょう)」を書き写すことが多いです。

写経はもともと、学僧が経典を学んだり、複製して全国に広めていくための行為でした。
日本書紀の673(天武2)年の記録には、「書生をあつめて、始めて一切経を川原寺(飛鳥の三大寺のひとつ)に写す」との記述があり、これが日本で最初の写経と考えられています。

奈良時代、聖武天皇のころには専門の「写経司(しゃきょうし)」がいて、書き写された経典が全国の国分寺などに配られました。
平安時代ごろから、写経することによって「功徳(くどく)が得られる」と考えられるようになり、先祖供養、祈願成就、個人の仏道修行などを目的として広く行われるようになったようです。

■写経の魅力

・心が落ち着く
一字一字書き写していくごとに、雑念が払われ、心が落ち着いてきます。
イライラしていたり、気持ちがざわついている時にこそやってみるといいでしょう。
・脳が活性化する
「手書きで文字を書く行為は、脳の前頭葉の活発化が期待できる」という研究結果は数多くあります。
・字がきれいになる
写経のお手本は、美しい字で書かれています。なぞり書きのお手本もあります。
写経は「上手に書こう」と気負う必要はありません。心をこめて丁寧に書写すればいいのです。

■写経時のマナー

色々あります。。。細かいです。お経ですから。
ですが、今回はマナーは次にして、まず書いてみましょう。

■仏説阿弥陀経 手本

■写経用紙

■仏説摩訶般若波羅蜜多心経 薄い黒 紙

こんなのもあります↓

次回からは少しずつ掘り下げていきます。

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